Shifter は、WordPress 全体を静的化し、HTML/CSS を CDN から配信することで WordPress と公開領域を分離します。そのため安全かつ高速なサイトを構築できますが、サイトによっては静的化にかかる処理時間が長くなるケースがあります。このような場合は以下のヒントを参考に、静的化にかかる時間の最適化をご検討ください。
ヒント1:Shifter のサイト設定を確認する
WordPress は、Author のページやアーカイブ、日、月、年ごとに並べられた投稿、メディアライブラリの各アイテムのページなど、多くのページを自動で作成するため、記事を作成したり、画像をアップロードするたびに、10以上のページが追加されることになります。
これは何らかの理由でこれらのページが必要になった場合に、すぐに対応できるようするための WordPress の仕組みですが、静的化処理ではこれらのページの1つ1つがインデックスされるために、処理時間が長くなる場合があります。
不要なページを追加したくない場合は、WordPress の管理画面よりShifter プラグインの「Generator Settings」で、追加ページを調整することが可能です。
この調整によって、静的化処理にかかる時間が大幅に短縮することがありますので、ぜひお試しください。
ヒント2:互換性のない、もしくは不要な WordPress プラグインを無効化する
Shifter がサポートしていない WordPress プラグインや、使用する必要のないプラグインについて、詳しくはドキュメントをご確認ください。
例えば、WordFence や iThemes のようなセキュリティプラグインは、Shifter の標準機能がカバーするため不要です。WordPress で発生する典型的な脆弱性や悪用は、Shifter で作成した静的な WordPress サイトには影響せず、普段 WordPress は停止しているため、ハッキングされる心配もありません。
また、Shifter には DDoS 対策や WAF などのサービスも、追加費用なしですべて含まれています。
その他に、Events Calendar Pro などのカレンダープラグイン、WooCommerce 、メンバープラグインなど、動的な PHP 関数に依存して動作するものは、他のプラグインに置き換えたり、無効にしたりすることができます。
Shifter は静的化の過程でサポート対象外であることが判明しているプラグインや、問題を引き起こす可能性のあるプラグインを無効化します。事前にこれらのプラグインを完全に削除しておくことで、Shifter がプラグインをチェックして無効にするまでの時間を短縮できます。
静的化処理を短縮するためのヒントについてのご案内は、以上です。