お客様について
株式会社PRISM BioLab 様
https://prismbiolab.com/
PRISM BioLab は、独自のペプチド模倣技術「PepMetics® 技術」を基盤とする創薬企業です。従来は創薬が困難とされてきたタンパク質間相互作用(PPI)を標的とし、がんや線維症をはじめとするさまざまな疾患に対する新たな治療薬の創出を目指しています。
ご担当者様
管理部マネージャー(IR 担当) 安藤 幸司 様(写真左)
Web 制作・Web 管理 堀池 周一郎 様(写真右)

Web サイトが担う役割についてお伺いできますでしょうか
安藤様:当社の Web サイトは、単なる企業情報の掲載場所ではなく、PRISM BioLab の挑戦や成長を発信する中核的なプラットフォームです。投資家の皆さまには企業価値向上に向けた取り組みを、提携先候補の皆さまには当社の創薬プラットフォームやパイプラインを、採用候補者の皆さまには当社で働く魅力やカルチャーを伝える役割を担っています。多様なステークホルダーに対して、それぞれが必要とする情報へ分かりやすくアクセスできる環境を整備することが、Web サイトの重要な役割だと考えています。
今回のリニューアルの背景を教えてください
安藤様:もともとサイトの制作・運用は海外の会社にお願いしていました。上場する前に作成したサイトだったのですが、上場後は適時開示の観点から即時の情報反映が求められるようになります。しかし海外とのやり取りではどうしてもタイムラグが生まれ、コミュニケーションもメールベースだったため、細かいコンテンツの修正一つをとっても、すぐに反映できないというのが大きな課題でした。今回、国内での運用に切り替えたのは、この点が大きな理由です。

「サイトで何を管理すべきか」という視点で見直しをされたとお伺いしています。どのような課題や気づきから、その発想に至ったのでしょうか
堀池様:WordPress は制作上、作りやすさとして必要だったのですが、ログイン画面を開いて更新するという作業自体に、どうしても取り掛かりづらさがありました。もともと採用情報は専門の採用サービスで運用されていましたし、ブログのような発信も別サービスで展開できるのではないかと考えるようになりました。そう考えていくと、本体サイトに残すべきものは実質的にニュース発信くらいしかないのではないか、という結論に至り、結果的にお問い合わせも含めて多くの機能を外部サービスに任せる形に整理しました。
判断としては、「更新頻度が高く、各担当部署が主体となって運用する情報は外部サービスへ」「企業のブランドや方向性を伝える情報は本体サイトへ」という基準で切り分けています。
部署間の連携という点で難しさはありませんでしたか
堀池様:情報発信を各部署・各サービスに分散させると、統制が取りづらくなったり、特定の部署が周囲と調整せずに進めてしまったりする懸念も一般的にはあるかと思います。ただ、当社の場合はそうした心配はほとんどありませんでした。各部署に専門の担当者がいて、何かを決める際は必ず周囲とコンセンサスを取りながら主体的に進める文化があります。分割して運用しても、各部署が有機的につながりながら適切に情報発信できる体制にあると感じています。
ブランディングの検討プロセスについても教えてください
堀池様:リニューアルにあたっては、ブランディングを手がける外部の専門会社に入っていただき、サイトを作る前の段階で「我々が何を伝えたいか」を詳細に言語化するところから始めました。
安藤様:ビジュアルの方向性もそこで固め、経営層に近い役職者数名と研究開発のリーダー、IR担当の私、Web制作の堀池が参加して進めました。前段でコンセプトをしっかり固められていたことで、その後の制作段階で表現先行の議論に流されることなく、皆が同じ方向を見て進められたと感じています。
Shifter で管理するサイトは「企業ニュース発信」というシンプルな役割に絞られたとのことですが、その役割にShifter を選んだ理由を教えてください
安藤様:サイト自体の役割をシンプルにしていくと、逆に WordPress やサーバー環境を維持するための運用コストが相対的に大きく感じられるようになります。セキュリティ対応やサーバーの管理には専門知識が必要ですし、それを海外の運用会社とやり取りしながら進めるコミュニケーションコストも決して小さくありませんでした。
堀池様:当初は社内、もしくは外部パートナーにインフラエンジニアをアサインして AWS 環境を自前で構築するという選択肢も検討しましたが、それでは結局、海外の運用会社とのやり取りとあまり変わらない負荷が残ってしまいます。ノーコード系のサービスもいくつか検討したのですが、最終的には WordPress で使い慣れた編集画面を維持しながら、公開環境はサーバー管理不要な形にできる Shifter が最も合っていると判断しました。
ご利用いただいて感じたメリット、満足度はいかがでしょうか
安藤様:情報の発信という観点では、「安定性」「即時性」「正確性」のすべてにおいてShifter は非常に適していると感じています。海外とのやり取りで難しかった部分が、今はすぐに反映できるようになりました。当社は非常に活発に創薬研究を実施しているため、「進捗に合わせてすぐにコンテンツの更新や修正が可能」という点も、株主や投資家の皆さまが求める即時性に応えるうえで重要なポイントです。
また、IR 情報は東京証券取引所のシステムと連動する外部システムで開示していますが、そちらは『適時開示基準に満たない、しかし企業からのお知らせとして発信したいニュース』を柔軟に出しにくいという側面もありました。Shifter の導入によって、メディア掲載情報、シンポジウムへの登壇、学会発表といった当社の多様な企業ニュースを気軽に発信できる場を持てたことは、担当者としてとてもありがたく感じています。
堀池様:以前の運用でも静的な HTML を JS で読み込む構成を取っていたのですが、会社情報を変えるだけでも HTML を触る必要があるなど運用の手間が大きい状態でした。今回は外部システム側さえ更新すれば、こちら側を操作しなくても情報が反映される構成にできた点が大きな利点だと感じています。
Shifterをご利用いただいている運用体制やフローをお伺いできますでしょうか
安藤様:更新は、管理部で IR を担当する私から、Web 制作・Web 管理を担当する堀池に依頼をする形で進めています。堀池は日々のモニタリングやサイトメンテナンスといった定常的な作業も担っています。バイオベンチャーは開示すべき事項が多く、すぐに開示が必要な場面も少なくないため、今後は Web の専門家ではない私自身も WordPress の更新に関われる体制にできればと考えています。
「サイトの役割を見直す」というアプローチは、他の企業にとっても参考になりそうだと感じています。同じような課題を持つ企業に向けて、伝えたいことがあればお願いします
安藤様:今回は、「情報更新時のストレスを減らすこと」「投資家をはじめとするステークホルダーに分かりやすく情報を届けること」という課題と方向性を、関係者全員で早い段階から共有できていたことが大きかったと思います。この軸があったからこそ、「もっと格好よくしたい」「動画を使いたい」といった表現先行の議論に寄りすぎず、何が本当に必要かを基準に判断できました。
サイトリニューアルはデザインや機能の話から入りがちですが、その前に「このサイトは何のために存在するのか」「誰に、何を届けたいのか」「今の運用で何が負担になっているのか」を整理することが重要だと思います。その役割を関係者で共有できれば、必要なものと不要なものの判断がしやすくなり、より本質的な議論につながるのではないかと感じています。
デジタルキューブへの要望があればいただけますでしょうか
堀池様:多くは望んでいないのですが、2点ほどあります。
1つは、WordPress更新時にジェネレートされた結果の差分が確認できる機能です。例えばニュースのテキストを一部変更した際に、その変更がきちんと反映されたことが分かる仕組みがあると安心感が増すと思います。予約投稿機能を使う際、自分が確認できないタイミングで公開される場合もあるため、反映内容が事前に分かると心強いです。
もう1つは、支払い窓口の一本化です。IRシステムなど外部サービスとの連携を強化していただけると、ツール選定にかかる時間を削減できると思います。将来的に、Shifter のお支払いと合わせて他の連携サービスの利用料もまとめて管理できるようになると、経理面での負担も軽くなるのではないかと感じています。
ありがとうございます。ご要望にお応えできるように改善・機能追加を進めていきますので、引き続き、よろしくお願いいたします。