お客様について
株式会社スタートライン 様
https://start-line.jp/
スタートラインは2009年に障害者向けのサテライト オフィス事業からスタートし、現在では多種多様な障害者雇用支援サービスを展開しています。
ご担当者様
株式会社スタートライン
情報システム部 部長 廣瀬 資郎 様
Shifter をご契約いただいた背景
私たち情報システム部門は、セキュリティを非常に重視しており、Web サイトのセキュリティ維持は大きな課題でした。以前から WordPress を使ったサイト作成はしておりましたが、WordPress のパッチしか行ってくれない制作会社も多く、セキュリティ面での片手落ち感をずっと感じておりました。
そういう状況もあり、元々、自社で一部コンテンツの安全な公開方法として、インターネットに公開されていない AWS S3 に静的コンテンツとして保存し、それをオリジンとして Cloudfront(CDN)を通じて公開するということを行っていました。
そんな中、StaticPress(※)を見つけて WordPress で作成したサイトも同様に S3 に保存して公開することを検討しておりました。ところがいつの間にか StaticPress は廃版になり、Shifter というプラットフォームサービスに生まれ変わっていました。サービスの仕様を確認したところ、面倒な AWS 側の設定はすべて Shifter が裏で行ってくれるようになっていましたので即採用を決めました。
※StaticPress はデジタルキューブが開発・配布していたプラグインで WordPress を静的なサイトやブログに変換し、公開するものでした。
導入・移行作業はスムーズに完了しましたか?
実は、今までお世話になっていた制作会社さんに「Shifter をプラットフォームにします」とお伝えしたところ、「できません」という回答をいただいてしまいました。そこで、Shifter でサイト構築をしてくれる制作会社さんを懸命に探しました。
結果、デジタルキューブさんのサイトで紹介されていた mgn さんにやっていただけることになりました。mgn さんは少人数の会社ですが、非常に技術力が高く、良いご縁をいただいたと思っています。
Shifter をご利用いただいている運用体制やフローをお伺いできますでしょうか?
記事の内容によりますが、マーケティング部門または広報部門のスタッフが数名で記事を作って、それを 社内でレビューした後で、デプロイして公開する手順です。記事の更新以外の作業が必要になると、mgnさんにお願いして修正しています。
Shifter 運用をしている中で困ったことは?
サイト作成時にShifter 独特の制約があるのですが、Shifter に精通した mgn さんのお陰で問題なくクリアできております。公開にあたっては今までと違う運用ルールが必要でしたが、ある程度は想定されていることでしたので、デプロイする前に必ず「これからデプロイしますが、誰か使っていませんか?」とか「記事は公開せずに一旦下書きにしておいて、デプロイ担当がレビュー後公開に変更する」など申し送りをつけるというルールを作って運用しています。
いずれにしても慣れの問題で、今では問題なく運用できています。
ご利用いただいて感じたメリット、満足度は?
一言でいえば『Shifter は Web セキュリティサービス!』と思って利用しております。
セキュリティ更新を考えなくていい、というのが情シスにとって最高ですね。サーバレスなサイト公開とCDN の組み合わせは、サイトを改竄されることから守る非常に強力な手法ですが、これに慣れ親しんだWordPress を編集用の UI としてセットしたのが秀逸ですね。
おそらく、弊社のように自社にウェブ専門班がいるわけでもなく、サーバやネットワーク関係に詳しい人がいない会社さんってものすごく多いと思うのです。そういった会社さんが安心して使える、プラットフォームとしての Shifter というのは、すごく優秀で、最高だと思っています。
WordPress のパッチをちゃんと当てていれば大丈夫、と思っているのは少し違うと思っています。というのも、OS や PHP などは日々セキュリティホールが見つかり、対応が求められます。最後はサポート期限を迎えて再構築するか、危ないまま使い続けるかになります。Shifter を使うと、そういったもの、すべてから解放されるんですよね。
それに CDN が自動でセットされているので、転送料金の反映はあるにせよ、急にアクセスが大きくなっても、どうにでも対応できるというメリットもあります。いずれにしても、中小企業ほどおすすめのソリューションだと思っています。
また Shifter では、デプロイされた内容がアーティファクトとして保存されるため、必要に応じて以前のバージョンにボタンひとつで簡単に戻すことができます。この機能は、万一の時に非常に役立ちますし、心強いです。
デジタルキューブ への要望があればいただけますでしょうか。
アーティファクト(Web サイトの静的ファイルのバージョン)の保存場所についてもう少し詳細を知りたいです。特に、異なるデータセンターに跨ったバックアップの存在や、災害復旧計画についての情報を提供してほしいです。これがあると、万一の事態に対する準備がより確かなものになりますし、さらに安心できます。
━━ 引き続き Shifter をご活用いただけますようサポートしてまいります。今後ともどうぞよろしくお願いします。