要件定義/開発コーディネート支援サービスを活用してアーキテクチャの検証と設計を行い、社員のみ閲覧可能な静的サイトを短期間で実現。
企業情報
三菱重工業株式会社 様
本社住所:〒100-8332 東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
https://www.mhi.com/
三菱重工業株式会社は、パワー(発電設備)、航空・防衛・宇宙、インダストリー・インフラストラクチャー(産業機械)といった分野の機械製造を営んでいます。
お答えいただいたご担当者様
三菱重工業株式会社・成長推進室・デジタルエクスペリエンス推進室・室長
川口 賢太郎様
SoE 領域のソフトウェアエンジニアリング部門のマネジメントに従事。
所属部門の取組を社内に紹介するテックブログに Shifter を採用したのが デジタルキューブとの出会いです。
▶ 参考記事: https://www.green-japan.com/company/7508
導入の概要
Shifter で静的化した社内向け技術ブログを社員のみ閲覧できるよう Auth0 を活用したユーザー認証機能の実装を検討。
Shifter Webhook 機能と AWS CodeDeploy を活用して Amazon S3 への継続的なデプロイの仕組みを構築。Auth0 を活用し、社内システムにログインした社員のみ閲覧できる認証認可の仕組みを短期間で実現。
デジタルキューブの対応内容
- 要件定義/開発コーディネート支援
アーキテクチャの検討・基本設計支援・技術検証支援・構築時のオンラインでのテクニカルサポート - AWS 環境構築用に CloudFormation の開発
- Auth0 連携での設定ドキュメント作成
構成概要
サイトの公開フロー
- Shifter Static でサイトを Generate
- Generate完了時に Shifter Outgoing Webhook at Generate に設定された API に対して POST リクエストを送信
- リクエストを受けた Amazon API Gateway が AWS Lambda を起動
- POST リクエストの body にある tgz ファイルの ダウンロード URL を環境変数に設定した AWS CodeBuild のビルドを実行
- AWS CodeBuild は環境変数に設定された URL から tgz ファイルを ダウンロード・解凍し、指定した Amazon S3 バケットにアップロード
サイト閲覧者の認証方法
- ユーザーは Amazon CloudFront を経由して S3 に配置された静的ファイルにアクセス
- Lambda@edge がユーザーのセッション情報を確認し、ログイン状態でない場合は Auth0 を用いたログイン画面を経由するようリダイレクト
今回のアーキテクチャの具体的な実装内容は担当エンジニアによるブログ記事をご参照ください。
Shifter WebhookとAWS CodeDeploy、Auth0 を利用して、Amazon S3 上にプライベートなウェブサイトを構築する
インタビュー
サーバーや WordPress の管理など運用負荷の軽減のために Shifter の導入を検討
デジタルキューブ(以下DC):Shifter を活用いただいているサイトについて、ご紹介いただけますでしょうか。
川口様:所属部門の取組を社内に紹介するテックブログで Shifter を活用しています。所属メンバーによって週に数本の記事が掲載されています。
DC:Shifter をどこで知りましたか。また使うことにした理由を教えてください
川口様:サーバーや WordPress の管理など運用負荷を軽減する手段を探索するなかで、Shifterに出会いました。
DC:Shifterを使う前は、関連業務はどのように行っていましたか?
川口様:一般的には SharePoint などを利用して情報共有される事例があります。
Shifter の活用で管理運用業務を改善、デジタルキューブのプロフェッショナルサービスを活用してSaaS 連携を実現
DC:Shifter を導入して改善された業務はどのような業務でしょうか。
川口様:サーバーや WordPress の管理など運用業務が改善されました。
DC:Shifter の導入に際して特に工夫した点があれば教えてください。
川口様:社内向けのウェブサイトのため、iDaaS である Auth0 を活用しました。その仕組の構築で デジタルキューブ社に支援を依頼しました。
▶ https://www.getshifter.io/ja/shifter-webhook-codedeploy-auth0-s3/
Shifter へのフィードバック
川口様:ユーザー管理や記事投稿を Shifter だけで完結させる機能があると、よりユーザビリティがあがるように思います。
WordPress の機能はそのままに Serveless の便益を享受できる Shifter で、たくさんの実現したいことを簡単に実現できると思います。動的な処理を必須としない要件ならば、Shifter を検討されてみることをオススメします。
フィードバックとご感想ありがとうございました。
取材後記(デジタルキューブ 赤塚 誠二)
今回の事例では、三菱重工様がデジタルを活用した先進的な取り組みを素早く実現するための具体例として非常に参考になりました。
全ての構築を外部のベンダーに任せるのではなく、要件定義や開発コーディネートの支援を活用して自社で実装するスタイルは、SaaS やクラウドを活用したこれからのスピード感あるデジタル活用の基本になりそうです。
また、川口様のプロフィール内でご紹介いたいた記事では、三菱重工様が取り組む経営目標やデジタル部門のミッションについてわかりやすく紹介されています。
▶ 製品納入後のアフターサービスの充実を目指し、デジタルを活用していく
記事の中で述べられている、「SaaS でよいものがあれば積極的に採用し、なければマネージドサービスを活用して自社開発する」ために、新しい技術への目利きだけでなく、今回の事例のように様々な知識を効率的に吸収するための工夫が欠かせないと感じました。
今後も Shifter が三菱重工業株式会社様の取り組みのお役に立てれば幸いです。