昨年の今ごろ、Shifter のすべてのカスタマーが IPv6 を利用できるようになったというアナウンス をリリースしました。本日、このトピックを取りあげてどのようなメリットがあるのか、またその設定方法を解説していこうと思います。
IPv6 は Shifter のデフォルトで利用できるようになっています。有効化するには2つの設定を行うのみです。1つ目は CloudFront ドメイン名を Shifter ダッシュボードで確認すること。2つ目は CloudFront ドメイン名を DNS に登録することです。
CloudFront ドメインを見つける
Shifter でサイトが作成された際、example-site.on.getshifter.io のような形式の Shifter の初期ドメイン名 (Shifter ドメイン) が付与されます。通常はこのドメイン名でサイトにアクセスできます。他にもアクセスできるドメイン名があります。
Shifter ドメインは実際のところ、他のドメインをマスクしています。このマスクされたドメインは CloudFront ドメインまたは raw CDN ドメインと呼ばれています。
CloudFront ドメインを確認するには、Shifter ダッシュボードへログインをします。続いて Site Settings へ移動します。このパネルで CDN Raw Hostname となっている場所に cloudfront.net で終わる CloudFront ドメイン名が表示されています。
Shifter は AWS 上で構築されているため、Amazon の CloudFront を CDN として利用しています。 各ユーザ毎に CloudFront ディストリビューション は割り振られ、IPv6 がデフォルトで利用可能になっています。設定するカスタムドメインで IPv6 を有効化するにはまず、この CDN Raw Hostname を見つけてその値をメモしてください。
次は手元にある CloudFront ドメイン名を DNS に設定するステップです。
DNS をIPv6 用に更新する
手元にはカスタムドメインを設定した Shifter があると思います。まだなら Setting up a custom domain のサポートドキュメントを参照して設定をしてください。カスタムドメインを設定できたら、この IPv6 のセットアップガイドに戻ってきてください。
例えば、カスタムドメイン名を www.example.com としましょう。www
の部分は好きな文字列に設定できます。
Shifter では代表的なドメインセットアップすることで、カスタムドメイン名を Shifter ドメインとして設定できます。つまりは、www.example.com で example.on.getshifter.io をマスクする、ということです。これでも役割は果たせます。ただこれでは IPv6 のメリットを最大限に生かせません。そこで、代わりに CloudFront ドメイン名を設定します。
まず、ご利用の DNS サーバの管理画面へログインしてください。
次に、更新する DNS レコードを確認したら、Shifter ドメインを CloudFront ドメイン名に置き換えて、変更内容を保存してください。
すでにカスタムドメインを使って運用中のサイトであってもダウンタイムやサイトの停止などは恐らく感じないでしょう。 DNS の変更はシームレスですから。CNAME やALIAS/APEX ドメインを DNS サーバがサポートしている限り任意のドメイン名に対して適用できます。
いくつかの異なるツールを使って変更が反映されているかをテストできます。Terminal.app のようなコマンドラインのツールがあるなら次のように実行して IPv6 のレコードをチェックしてみてください。
$ dig AAAA www.example.com
正しく設定されていれば、IPv6 の配列が返ってきます。他のテスト方法だと https://ipv6-test.com/ を使ってテストするのがいいでしょう。
なぜ IPv6 が重要なのか
最大の理由はスピードです。今日、更に多くのネットワークが IPv6 専用として展開されています。機能を従来の IPv4 ネットワーク対して拡張するには、ゲートウェイが必要です。しかし、機能を追加すると次のステップにはプロセスとレイテンシーが待ち受けています。これが成長するスタンダードとして、IPv4 ドメインに接続するためにかかる時間は増える一方です。
IPv6 ドメインは IPv4 ドメインと比較して、従来のゲートウェイを必要とせず、データをもっと直接、そしてより早く転送することができます。IPv6 と IPv4 との、特に規模の変化は非常に劇的です。Google、Facebook、Microsoft、Comcast などの大手のプレイヤーが指示しているのは当然のことです。より速い接続は、ネットワーク、顧客、生産性に匹敵し、しばしば利益に繋がるのです。
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