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WordPress アップデートの作業ガイド|更新作業を不要にする方法もご紹介

WordPress を使う多くの方が直面する課題、それがアップデート作業です。
本記事では、その重要性や具体的手順、さらには更新作業を不要にする方法をご紹介します。

WordPress アップデートについてお悩みの方は個別相談会もご活用ください。

目次

  • WordPress アップデートの重要性
    • サイトのセキュリティリスク回避
    • 最新機能の活用で運営効率アップ
  • WordPressのアップデート手順
    • [1] アップデート準備
    • [2] アップデート前の作業
    • [3] WordPress 本体のアップデート
    • [4] アップデート後の作業
  • アップデート後に問題が発生した時の対処法
    • 画面が真っ白になる
    • バックアップからの復元方法
    • エラーやデザインの崩れ
    • メンテナンス中の画面の解除
  • アップデートを自動化する方法
    • ダッシュボードから設定する
    • プラグインを使う方法
    • Shifter を活用する
  • まとめ

WordPress アップデートの重要性

WordPress のアップデートは、あなたのサイトを守る最も重要な防衛線です。セキュリティの強化から新機能の追加まで、定期的なアップデートによってサイトは常に最適な状態を保つことができます。アップデートこそが、安定したサイト運営の要となるのです。

1. サイトのセキュリティリスク回避

WordPress を定期的にアップデートすることは、セキュリティリスクを回避するために非常に重要です。古いバージョンの WordPress やプラグイン、テーマには脆弱性が未修正のことが多く、サイバー攻撃の対象となりやすくなります。

最新のセキュリティパッチが適用されたバージョンを使用することで、不正アクセスやデータ漏洩を防止できます。また、アップデートは新たな脅威にも対策が施されており、最新機能を活用することにより、サイト運営の効率向上も期待できます。

2. 最新機能の活用で運営効率アップ

WordPress の最新バージョンでは、新機能の追加により運営効率が向上します。例えば、ブロックエディタでは直感的な操作性に加えて、豊富なブロックオプションにより簡単にコンテンツを作成できます。また、最新のプラグインやテーマも利用可能となるため、デザインや機能の幅が広がります。

WordPress 本体のアップデート手順

ここまでで、WordPress のアップデートの重要性は理解いただけたと思います。以下に具体的なアップデート手順をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

[1] アップデート準備

1.1 PHP バージョンの確認

  • 確認場所:「WordPress 管理画面 > ツール > サイトの健康状態 > サーバー」タブ
  • PHP の最新バージョンを使うことでパフォーマンスとセキュリティの強化
  • 必要に応じてサーバのサポートに PHP の最新バージョンのインストールを依頼

1.2 バックアップ実施

  • データベースとファイルの両方をバックアップ
  • UpdraftPlus などの専用プラグインを活用
  • 不具合発生時の保険として必須

[2] アップデート前の作業

2.1 テーマの更新

  • 「WordPress 管理画面 > 外観 > テーマ」から最新バージョンに更新
  • アップデート後の互換性確保が目的

2.2 プラグインの更新と無効化

  • 「WordPress 管理画面 > プラグイン > インストール済みプラグイン」から更新
  • アップデート後の互換性確保が目的

[3] WordPress 本体のアップデート

  • 「WordPress 管理画面 > 更新」から実施
  • 「今すぐ更新」ボタンでアップデート開始
  • セキュリティ強化と最新機能の活用が目的

[4] アップデート後の作業

  • WordPress の基本機能確認
  • 管理画面でのエラーや不具合の有無をチェック
  • コンテンツの表示やレイアウトの確認

アップデート後に問題が発生した時の対処法

WordPress のアップデート後に問題が発生した場合、その原因は多岐にわたります。下記によくある事例と対処法をまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

画面が真っ白になる

WordPress のアップデート後に画面が真っ白になる現象は、「ホワイトスクリーン・オブ・デス」とも呼ばれます。これはシステムエラーが原因の場合が多いです。まずはプラグインやテーマの互換性を確認することが重要です。次に、WordPress のエラーログを確認し、具体的なエラー原因を特定しましょう。

バックアップからの復元方法

バックアップからの復元方法は、最初に WordPress の管理画面にログインし、使用しているバックアッププラグインを開きます。次に、復元したいバックアップファイルを選択し、復元ボタンをクリックします。上記の手順を終えた後、サイトが正常に動作していることを確認してください。

エラーやデザインの崩れ

特に、プラグインやテーマが最新バージョンに対応していない場合に起こりやすいです。

対処方法としては、まずブラウザのキャッシュをクリアすることを試みてください。それでも解消しない場合は、テーマやプラグインを一つずつ無効化して原因を特定します。

さらに、ログファイルでエラーログを取得、開発者に共有・相談し、修正対応を依頼することも有効です。これにより、迅速に問題を解決できます。

メンテナンス中の画面の解除

WordPress のアップデート中にサイトが「メンテナンス中」と表示されることがあります。この画面を解除するには、WordPress のルートディレクトリにある .maintenance ファイルの削除が必要です。サーバのコントロールパネルにあるファイルマネージャーや、FTP クライアントでサーバに接続して、このファイルの有無を調べられます。.maintenance ファイルがあったらこれを削除してください。削除後、ブラウザのキャッシュをクリアして、サイトが正常に表示されることを確認しましょう。

アップデートを自動化する方法

WordPress のアップデートを自動化することで、メンテナンスの手間を大幅に減らすことができます。ここではアップデートを自動化するための3つの方法を紹介します。

ダッシュボードから設定する

管理画面のダッシュボードから設定ができます。まず、管理画面にログインし、「設定」メニューの中から「自動更新」を選びます。この画面で自動更新に関する設定をカスタマイズでき、メジャーアップデートとマイナーアップデートを個別に管理できます。

プラグインを使う方法

プラグインを活用する方法が効果的です。代表的なプラグインとして「Easy Updates Manager」などがあります。これをインストールし、設定を行うことで、自動で WordPress 本体やプラグイン、テーマの更新を管理できます。初心者でも簡単に使えるため、多くのユーザーに支持されています。

Shifter を活用する

Shifter は、WordPress サイトを静的に生成し、高速かつ安全に運営できるサービスです。常に最新バージョンの WordPress が起動するため、ユーザー側の WordPressのアップデート作業が不要です。

また、公開されているコンテンツは静的化されているため、起動した WordPress でプラグインやテーマの更新を行ってエラーが発生しても、公開されているコンテンツには影響がないため、落ち着いてエラーに対処することができます。

定期的なメンテナンスやセキュリティ対策に時間を取られることなく、サイト運営に集中できるため、特に忙しいブログ運営者や企業サイト管理者にとって大変便利です。

まとめ

WordPress のアップデートは、サイトのセキュリティを強化し、最新機能を活用するために不可欠です。適切な手順を踏むことで、不具合の発生を防ぎ、サイト運営を円滑に進めることができます。

WordPress のメンテナンスリソースが足りない、専門的な知識がないので不安という方は、お気軽に個別相談会をご活用ください。